昨日、『シェルブールの雨傘』上映会inアイシネマ今治無事終了。というと大げさですが、このイベントはアイシネマ今治さんのご協力のもと何の準備もなくとんとんとお話が進んで、みんなで飲み食いしながら楽しく 『Les Parapluies de Cherbourg』 を観させていただくというだけのもの。しかし、楽しかった〜。
もともと「今治フランス語研究会」でCherbourgのシナリオを読んでいたのがきっかけですが、上映会が決まったので急遽他のクラスでも少しずつシナリオを読み、いざ出陣。「いや〜私、フランス語、バキバキわかるかも!」という体験をしっかりしていただけたことと思います。地味な語学学習を続けてきた皆さんにとっては、映画の素晴らしさ+「雨傘」を突き破るようなフランス語理解の喜びで、ますます勉強意欲がわいたことと察します。(違う?)
さて、久々のCherbourgの感想といえば、デジタルリマスターってスゴイ!ってこともあるのでしょうが、個人的には絶妙な色彩感覚と音楽に散りばめられたフランスの遊園地で楽しく遊んできたといった感じ。もはやDeneuve特有の醒めた表情で「Je t'aime ...」を連発するGenevièveに感情移入する年頃ではなくなってしまったということもあってか(それはそれでシュールな別の魅力があるのは確かだが)、Genevièveの母であるMadame Emeryの方が人間味溢れ、かわいらしく感じられたというところに自分の「衰え」もしくは「進歩」を感じる。
さて、「進歩」といえば、最近のDeneuve、どこぞのインタビューで「私は常に進歩している。誰も追いつけない。」と例の人を食ったような表情で言い放っていましたが、素敵ですね〜。やはり私にとっては、世界最高の美女というよりも、最高のポーカーフェイスコメディエンヌであります。